京都観光(等持院→嵯峨野)/さだまさし春告鳥の聖地巡礼<等持院編>

少し前ですが、春寒の弥生、3月花まだきに、京都に行きました。書き始めの通り、奈良東大寺の「修二会」も聖地巡礼しましたのでまだ別途記事にしようと思います。

タイトル通り、さだまさしの歌の中でも歌詞において力作と名高い「春告鳥」の聖地巡礼に行きました。



    衣笠の古寺の侘助椿の


    「春告鳥」の冒頭♪衣笠の古寺♪は京都の立命館大学衣笠キャンパスの裏にある等持院のことです。侘助椿からよく龍安寺と間違えられやすいので注意が必要です。よく歌詞を聴けば等持院のことを歌っていることがわかります。


    等持院入り口
    等持院の侘助椿

    たおやかに散りぬるも 陽に映えて


    写真を見ていただければわかるように、侘助椿は通常の椿とは異なり、花弁が重くありません。まさに、たおやかに咲いて散っていました。


    侘助椿(拡大)
    散りぬる侘助椿


    そのひとの前髪 僅かにかすめながら 水面へと身を投げる


    ここで龍安寺とは違うということがわかりますね。龍安寺の侘助椿の近くには水面はありません。ちなみに龍安寺も寄り道して、侘助椿を撮ってきました。残念ながら花は咲いていませんでした。
    龍安寺の侘助椿

    鏡のまどろみの砕かれて 錦の帯の魚のふためいて


    さすがに侘助椿が池に落ちる瞬間の写真を撮ることはできませんでしたが、
    春告鳥の歌詞にある通り、錦の帯の魚がいっぱいいました。
    じっとしていると時々本当に鯉がふためいてバシャンバシャンと音を立てていました。

    等持院の芙蓉池

    同心円に広がる紅の周りで さんざめくわたしの心


    不吉を予兆して心がさんざめくことはありませんでしたが、この日は運良く等持院のお茶と名物の芙蓉の月をいただくことができました。ちょうど訪れる前に団体のお客さんが来てみんな食べて行ってしまったそうで、私と妻の2つだけ残っていました。

    抹茶と芙蓉の月

    目の前に佇む美しい芙蓉池の景色と、時々跳ねる鯉の音を聞きながらお茶をいただいた時間はとても心休まるひとときでした。日頃の仕事の疲れを忘れて癒されました。またここに来たいと思えました。


    春の夢 朧げに咲き 春の夢 密やかに逝く


    芙蓉池の真ん中には室町幕府を開いた「足利尊氏」が眠っています。
    私は最初春告鳥を聞いた時は、この春の夢とは女性の恋心のことを指しているのだと思っていましたが、等持院に来てからは、実は「足利尊氏」の夢のことも指しているのではと思うようになりました。

    古都の庭先 野辺の送り 振り向けばただ閑かさ


    野辺の送りとは密葬のことです。恋心が死んで密葬される虚しさ、諸行無常を歌っていると思いますが、この等持院は確かにすごく閑かでした。タイトルにある春告鳥=ウグイスが指す通り、この歌詞の女性は梅(埋め)に行くウグイスなのでしょう。

    以上、春告鳥の一番の歌詞の舞台である古寺こと等持院の聖地巡礼でした。
    次回は2番の舞台である化野に向かいます。


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