京都観光(等持院→嵯峨野)/さだまさし春告鳥の聖地巡礼<嵯峨編>

前回は1番の歌詞の舞台である等持院の聖地巡礼に行きました。
今回は2番の歌詞の舞台である嵯峨野に行ってきましたので、記事にしようと思います。



    化野の古宮の嵯峨竹の


    化野の古宮とは野宮神社のことです。
    縁結びや進学祈願などご利益があるそうです。

    野宮神社


    特徴的に感じたのは鳥居の素材でした。境内にも案内がありましたが、クヌギの木の皮を剥かないで使用しているそうで、とても珍しく感じました。

    ホームページにも記載されているように、日本最古の様式だそうです。

    主人公の女性は等持院の時に感じた不吉から、藁にもすがる思いで縁結びの神社に向かったのでしょうか。源氏物語の舞台にもなっているそうで、もしかしたら物語の背景に何かヒントがあるのかもしれないです。

    ふりしきる葉漏れ陽にきらめいて


    運良く晴れていて「葉漏れ陽」を見ることができました。
    なんで木漏れ日ではなく葉漏れ陽にしたのかの意味は現地に行けばよくわかります。

    嵯峨竹
    3月に行ったこともありますが、気持ち良い涼しさだったのを記憶しています。
    平安時代の景色と変わらないのかなと思いを馳せながら歩きました。

    そのひとのこぼした言葉にならない言葉が 音もなくこだまする


    この歌詞の女性はよっぽど神経質になっていることが読み取れますよね。
    今にも別離の言葉がくるのではないかとビクビクしていて、彼の一挙一動に怯えています。ここのフレーズは女性の心境、緊迫感をとてもよく表現していて、「春告鳥」の歌詞の中でも最も素晴らしいフレーズだと思います。矛盾する前後の言葉を使ってここまで意味を持たせるなんて、さだまさし凄いと思わせるフレーズです。

    足元に蟠る薄氷に 靄めいた白い風立ち込めて


    おそらくこの歌詞の時期も3月ぐらいじゃないかなと。ウグイスは春の季語で2~4月あたりなので、ちょうど時期としては被っている時だったと思います。
    晴れているとはいえ、空気はひんやりしていて冷たい空気は足元に漂っていました。

    春告鳥の問いかける別離に たじろぐ私の心


    春告鳥を撮影することは残念ながら叶わず、、、
    ウグイスは文字通り春の訪れを告げるため、鳴き声を聞けば明るくなるものですが、この女性にとってみれば不吉の象徴であり、恋心を埋め(梅)に行くか?埋め(梅)に行くか?と投げかけられているように聞こえるのは大変苦痛だろうと。
    出来れば同じ心境にはなりたくないですね、、、

    「たじろぐ」は歌詞で使うのはとても難しいものかと思います。そもそもの意味は勢いに圧倒されて怯むということみたいですが、日常生活でもなかなか使わないです。使えたらカッコいいですね。(たじろぐ-意味

    どんどん追い打ちをかけるウグイスの鳴き声は少し残酷に感じますね。

    春の夢 朧げに咲き 春の夢 密やかに逝く


    縁結びの野宮神社まで足を運んだけれど、想い叶わず。
    私は妻と一緒に神社でお参りをして、無事想いは叶えているので、安心して訪れて良い場所ですよ。

    奥の黒い石を撫でると願いが叶うそう

    古都の庭先 野辺の送り 振り向けばただ閑かさ


    嵯峨竹の道を抜けた先に観光客は意外とおらず、とても閑かでした。
    人気がないところを散策したい方はおすすめの場所かもしれないです。

    嵯峨竹を抜けた先

    以上で京都の春告鳥の観光は終了です。

    ただ京都を観光するだけじゃなく、さだまさしの歌詞の舞台を辿るという形での観光はとても趣があって大満足の旅行になりました。

    京都は広いので場所を絞って深く観光するのが良いかと思います。
    また京都に行きたいですね。今度は「鳥辺野」に行きたいです。


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